起業を始めたママの中には、複数の起業コンサルや講座を受けてみたのに、どれも同じようなアドバイスばかり…と感じる人が多いのではないでしょうか。
「ここを改善しましょう」「こうしていきましょう」と言われるのは同じなのに、なぜか行動に移せない。そんな悶々とした状態を続けている方の話をよく聞きます。
実は、この問題はコンサルタントのアドバイスの内容ではなく、コンサル選びの段階で決まっているかもしれません。今回は、実際に起業コンサルを受けたママから聞いた、意外な気づきについてお話しします。
同じアドバイスなのに行動できない理由
ママ起業の相談で頻出する悩みが「集客がうまくいかない」です。しかし多くの場合、相談者は既に課題を理解しており、やるべきことも把握しています。
それなのに、なぜ行動に移せないのか。
あるママ起業家の例では、この1年間ずっと「SNS発信を頑張りましょう」「リサーチをしっかりしましょう」というアドバイスを複数の専門家から受け続けていました。でも実行できないでいた。
彼女が抱えていた心理は、こうでした:
「できない理由を先に全部説明して、自分を守ろうとしていた」
つまり、「実はこのやり方が難しい」「本当はやりたくない」という本心を言う前に、自分のできない理由をすべて述べてしまう。そうすることで、相談相手から「なんでできないの?」と責められるのを防ごうとしていたのです。
「なぜ?」と「べき」という短い言葉の影響力
起業コンサル選びを失敗させる大きな要因として、「なぜ?」「べき」といった短い言葉があります。
「なぜできないんですか?」
「これはこうするべきです」
たった2〜3文字の言葉ですが、これらが心理に与える影響は想像以上に大きいのです。
相談者は、この質問を受けると:
- 責められていると感じる
- 自分の考え方が間違っているのかと思う
- 自分と違う価値観は許されないのかと感じる
子どもに「なんでできないの?」と聞くと、つい言い訳や小さな嘘を重ねてしまいますよね。大人も心理メカニズムは全く同じなのです。
特に、まだ信頼関係ができていない段階で「べき」を強く言われると、相談者は本心を話せなくなってしまいます。
その結果、相談者は心の奥底では「本当は別の方法がやりたい」と思っていても、「目上の人が言うなら、これが正解なんだ」と自分の気持ちを無視して進めることになります。
起業コンサル選びで大切な「信頼関係」
起業コンサルと相談者の関係において、最も大切なのは信頼関係です。
しかし多くの起業コンサルタントは、関係が十分に構築されていない初期段階から「べき」や「なぜ」といった指導的な言葉を使ってしまいます。
効果的なコンサルティングは、信頼関係があってこそ成立するのです。
実際のコンサルティングの場面で有効なアプローチは、異なります:
- まず一通り相談者の話を最後まで聞く
- その上で、事実と感情を切り分ける
- 相談者の価値観や「本当にしたいこと」を丁寧に確認する
- その上で、相談者が心地よく実行できる道を一緒に探していく
この順序を踏むことで、相談者は自分で決めたという実感を持ちながら行動に移すことができるのです。
「本当にしたいこと」を聞く力の大切さ
あるママ起業家が受けた起業コンサルで、ターニングポイントとなったのは、こんな質問でした:
「実際、どうしたいんですか?」
この単純な質問に、相談者は驚いたそうです。
「え、そんなことを聞かれたことがなかった」と。
それまでのコンサルでは、「このやり方が効率的です」「業界ではこうするのが当たり前です」という一般的なアドバイスを受けていました。
でも誰も「あなたは、本当に何がしたいですか?」と聞いてくれなかったのです。
その質問を通じて、彼女は気づきました:
できない理由は、そのやり方が自分に合っていなかったから。でも「正解」だと思い込まされていたから、本心を言えずにいた。
「事実」と「感情」を分けることの重要性
起業コンサル選びで見落としやすいのが、事実と感情の違いです。
例えば:
- 事実:「SNS発信をしている」「3ヶ月やった」
- 感情:「つらい」「苦手だ」「やりたくない」
多くの起業コンサルは「事実」の部分だけを見て、「もっとやりましょう」と指導します。
しかし、もし相談者の「感情」が「やりたくない」なら、その理由を掘り下げることが重要です。
なぜなら、自分がやりたくないことを続けても、長続きしないし、本来のパフォーマンスは発揮されないからです。
効果的なコンサル選びの判断基準は、「この人は事実と感情を分けて、私の感情も大切にしてくれるか」という点です。
複数のコンサルで違うアドバイスを受けたときの判断基準
起業コンサルを複数受けていると、人によって言うことが違うことに気づきます。
- Aさんは「SNS発信が必須」と言う
- Bさんは「メルマガが有効」と言う
- Cさんは「個別営業に注力すべき」と言う
こうした違いに直面したとき、多くのママ起業家は「どれが正解なんだろう」と迷ってしまいます。
しかし、正解は「自分にとって何が心地よいか」「自分の価値観に合っているか」という基準で判断することです。
実際のコンサルティングの現場では、1時間程度の相談を通じて、これまで「Aのやり方が正解だ」と思い込んでいた方が、「実は自分に合うのはBのやり方かもしれない」と気づくことがあります。
その気づきを得た後、相談者は初めて「自分で決めた」という感覚を持ちながら、新しい方法に取り組み始めるのです。
心地よい起業コンサル選びの視点
もし今、複数の起業コンサルを受けてもなかなか成果が出ていないなら、コンサルタント選びそのものを見直す時期かもしれません。
心地よい起業コンサル選びの判断基準は:
1. 「なぜ?」「べき」を連発しない人か
2. あなたの話を最後まで聞いてくれるか
3. あなたの価値観や「本当にしたいこと」を確認してくれるか
4. 複数の視点や選択肢を提示してくれるか
5. 最終的に「あなたが決めること」を尊重してくれるか
これらの特性を持つ人を相談相手に選ぶことで、同じアドバイスを受けても「今回は違った」と感じる体験ができるようになります。
新しい視点を得ることで起業は前に進む
現在、何かモヤモヤしながら起業に取り組んでいるなら、今こそ立ち止まって「本当は何がしたいのか」を問い直す時期です。
複数のコンサルタントに相談してアドバイスの違いに気づいたなら、それは悪いことではありません。
むしろ、複数の視点に触れることで、自分にとって本当に必要な道が見えてくるのです。
起業コンサル選びの最終的な目的は、「正解を教えてもらう」ことではなく、「自分で判断できる力を身につける」ことなのです。
心地よさを感じられるコンサルタントとの出会いが、起業ママの人生を輝かせる第一歩になります。
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